古事記等から考える古代都市伝説と日本人のルーツ

古事記等の神話と最新の考古学やDNA解析等を比較検証し、「これは史実では?」と思える様な古代都市伝説を発掘し、日本人のルーツを探ることを目的としております。

因幡の白兎(2/2)

西東 京一

さて、大穴牟遅神(おおあなむじのかみ)
=大国主命(おおくにぬしのみこと)は、この世ならざるものの
絶叫を聞きました。


その後、兄達の荷物を全部背負っているので、かなり遅れて
因幡の海岸に辿り着くと、そこに真っ赤な物体が横たわっていました。


もう、死んでるものだと思って、突っつくと、動き出して
また「ぎょえーーーーーーーーーーーーー!!」と絶叫するのでした。。


これには、大穴牟遅神が死ぬか?と思うくらい驚き、そこから
逃げようとしました(まるで映画の「7」の様な光景に)。


すると、弱弱しい声で「待ってくれ。助けてくれぇ。。」という声が
聞こえました。


それで、振り返ると全身の皮が剥がれ、肉が爛れている
何故まだ生きているのか?分からないくらいの兎が、悶えて居ました。


大穴牟遅神(以下「オ」)が「お前、何で、そんなん成った?」と問ふと。
兎(以下「ウ」)は「オイラは元々、対岸の島(隠岐の島)に居たんやけど、
どうしても、こっちに渡りたく(上京したく)なっちまって。
でも、オイラ泳げ無いから、考えて。海のフカ(鮫/鰐)に、
「アンタらと、オイラの一族の、どっちが多いか?数えてやるから
気多岬まで、1列に並んでください。」って言ったら、言われた通りに
フカが並んで呉れたんや。それで奴らの背中を踏み越えて、もう
こっち岸に飛び移ろうとした瞬間に、オイラ大ミスを、しちまって。。
オイラ調子にのって「お前ら騙されたんや。やっぱり利口が勝つ!」って
言っちまった。。」


オ:「したら、フカどうした?」
ウ:「岸に上がる直前に、オイラに嚙みついて全身の皮を剥ぎやがった。」
オ:「それは、お前が悪い。じゃあ、オイラもう行くよ。」
ウ:「待ってくれ!まだ話の続きが有る。それで、痛くて悶えていたら、
アンタの兄達に会って、『そんなの海に、よーく漬かって、山上の風に
吹かれたら良くなるでぇ。』と言われて、その通りにしたら、更に悪化
しちゃったんだ。弟として、どうにかして下さい!」
と、大穴牟遅神に兎は逆切れしたのでした。。


オ:(こいつホンマの阿保だと思いつつ)「したらな。今度は海水じゃ
無くて、河口の水(淡水)で体を洗いなさい。それと、あそこの土手には
ガマが、たくさん生えているから、それを敷き詰めて、その上で寝転んで
居れば、痛みは治まるで。」と伝えて、去ることにしました。


すると、兎は、「ありがとうございます。きっと八上比売(やかみひめ)は、
兄達じゃ無くて、あなたに惚れると思いますよ。」と言いながら、
川に向かって走って行きました。


その姿を見て、大穴牟遅神は「何で、あやつは、まだ走れるのか?」と
不思議で成りませんでした。。


※注
尚、隠岐の島の、古事記での表記はMS IMEでは変換できませんでした。


PS
信じるか信じないかでは無く、私も「最後は愛が勝つ」ことを信じています。


ところで、この「因幡の兎」の様な昔話は、東南アジアや露西亜にも
残っているそうです。
私は、今のところ東南アジアから倭が国に伝来して、それが露西亜にも
伝わって行ったと考えていますが、その理由は、追々、説明して行く
予定です?
信じるか信じないかは貴方次第です。